読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

東京デスライド

自転車で「自分的に限界ギリギリ」のライドをしたら更新します。

都心部でロードを安心して停められる場所を探して。日比谷公園にあるサイクルステーション「Hibiya Ride」を使ってみた

東京のど真ん中、日比谷に用事があったのでロードバイクで行くことにしました。用事は丸一日かかるものだったので、その間ロードをどこに停めるかが問題。撤去される路駐は論外だし、盗難の可能性のある一般的な公営駐輪場もヤ。

 

そこで前々から一度使ってみたかった「サイクルステーション」を使ってみました。

 

 

安心のために11500円払う感じ

 

 

今回使ったのは、日比谷公園にある「Hibiya Ride」というサイクルステーション。

 

 

 

 

 

入り口がちょっとわかりにくく、下の写真右側にある、「日比谷駐車場」への階段を降りた先にあります。

 

 

f:id:des_esseintes:20170405202745j:image

 

 

 

f:id:des_esseintes:20170405202756j:image 

 

地下駐車場の中にこんな感じの専用フロアがあります。

 

 

 f:id:des_esseintes:20170405202811j:image

 

 

自転車を停める場合、ロッカー・更衣室・シャワールームの利用料700円+サイクルラック利用料800円=1,500円かかります。私用で使うにはちょっとお高いというか、電車を使ったほうが安い。

 

 

f:id:des_esseintes:20170405202827j:image

 

サイクルラックにはロードバイククロスバイクがまばらに置かれていました。サイクルラックの月額利用は15,400円から(ちなみに日比谷で駐車場を借りる場合は45,000円↑なので、それに比べればだいぶ安い)。月極利用者には縦置きのサイクルラックが割り当てられていました。

 

 

1日利用者向けのサイクルラックは公営駐輪場と同じもの。スタッフさんが常駐するカウンターから目が届く位置にあるので、安心できます。施設は綺麗だし、スタッフさんも多いので、「Hibiya Ride」自体は好印象。

 

…が、今回に関して言えば、完備されていた更衣室・ロッカールーム・シャワーを予定の関係で使えなかったこともあり、割高感は拭えませんでした(場所を考えれば仕方ありませんが)。自腹の場合、たまになら使ってもいいかなという感じですね。職場の近くにあるなら、普通に契約しそう。

 

電車でアクセスするのも車でアクセスするのも最高にストレスフルな上に、自転車でそれを回避しようとするとお金がかかる都心はやっぱディストピアだな?

 

都心部に自転車で行くならシェアサイクルなんかを使ったほうがいいんでしょうね。大人しく山を走ろう…。

風張林道を超える魔境「明神・三国峠」を登ってきた

f:id:des_esseintes:20170320180156j:image

地獄の入口

 

関東の表世界で“最狂”と言われるヒルクラコース・風張林道。平均勾配は11%・最大斜度20%ほどで全長は4.1km。今回はそれを超える魔境「明神・三国峠」を登ってきました。

 

 

基本スペックは以下のとおり。

  • 標高差:699m
  • 全長:6.6km
  • 平均斜度:10.8%

 

明神・三国峠の特徴は「全長と斜度の両立」です。全長は風張林道の1.5倍。斜度の配分は和田峠に近く、登り始めてすぐに10%台に突入し、12〜14%が続きます。最大斜度は標識を信じるのであれば18%ですが、カーブのイン側などは20%はあった気がします(当然Garminの斜度計を見ているは余裕なし)。

  

道志みち経由で山中湖側からアクセス

 

明神・三国峠はアクセスが難しい位置にあります。御殿場駅まで輪行するのが一番近いのですが、都内からだと山手線>東海道線御殿場線と乗り継ぐ必要があり、めんどい…。そこで今回は橋本駅まで輪行し、道志みち経由で行ってみることにしました。

 

全長約38.7km、獲得標高1300mの道志みちはそれ自体も楽しいコースです。終点には山中湖があり、富士山を間近に望めるのがすばらしい。

 

f:id:des_esseintes:20170320175723j:image

道志みちの神奈川側。天空系山道で展望が良い。

 

f:id:des_esseintes:20170320175737j:image

山梨に入るとのどかな山間部という感じに。奥に見える山には雪が残り、手前では梅が咲き誇っている。

 

f:id:des_esseintes:20170320175748j:image

\(^o^)/

 

f:id:des_esseintes:20170320175800j:image

標高は500m以上あるが、ライドを行った2017年3月19日は快晴かつ日の光が暖かく、走行中は暑いくらい。道志川のせせらぎが心地良い。

 

f:id:des_esseintes:20170320175814j:image

道の駅どうしではこんな屋台が出ていた。ほかにも豆乳ソフトや鮎の塩焼きが販売されていた。

 

f:id:des_esseintes:20170320175829j:image

迷った末に豚串を選択。山岳コースでは補給食でたんぱく質と塩分を摂っておくと翌日の疲労が軽減される印象。だからどんどん食べましょうねー。

 

f:id:des_esseintes:20170320175842j:image

道志みちではローディの姿はまばら。その代わりバイカーがとにかく多い。同じ二輪のバイクは、多くてもロード側的にはあまり走りにくくならない気が。

 

f:id:des_esseintes:20170320175857j:image

道志みちの終盤にある山伏峠&山伏トンネル。勾配は飯能の山伏峠よりちょっときついくらい。山伏峠ってどこにでもある…。そんな気しない…?

 

f:id:des_esseintes:20170320175910j:image

山伏峠を抜けると山中湖村

 

f:id:des_esseintes:20170320175925j:image

山伏峠からのダウンヒル中に富士山が登場。長い山道のあとに現れるので結構感動。

 

f:id:des_esseintes:20170320175940j:image

スプリンターのゴール、山中湖。(僕はスプリンターじゃないのでここがゴールでは)ないです。

 

「明神峠」を超えられるかがポイント:明神・三国峠ヒルクライム

 

今回は、明神・三国峠を北側の「パノラマ台」から登ります。

 

f:id:des_esseintes:20170320175950j:image

パノラマ台の景色がヤバすぎる件。山中湖がでかい! 富士山はもっとでかい!

 

ダウンヒルをしてスタート地点へ。明神・三国峠についてはあまり予習をしていなかったので、ダウンヒルで感覚をつかんでおいて良かった…。いきなりのアタックだったら足をついてたかも。

 

f:id:des_esseintes:20170320180012j:image

明神・三国峠始点。

 

序盤は林道的な雰囲気ですが、すぐにどこか荒涼とした雰囲気に。斜度はあっという間に12%に到達し、じきに14%の標識が登場します。

 

晴れていれば御殿場方面を見渡せ、自分がいかに高い場所にいるかを強く感じさせてくれます。

 

f:id:des_esseintes:20170320180025j:image

ドーナツ地帯で振り返れれば疲労が吹っ飛ぶだけの圧倒的な展望が。

 

f:id:des_esseintes:20170320180040j:image

まぁこのドーナツ地帯は斜度が18%あるのでふつうは振り替えれないでしょう(つまり登っている最中は完全に苦行)。写真はダウンヒル中に撮影。

 

直線は斜度が何%であろうとシッティングを貫きます。シッティングでさえも常時脚を削られている感じがしますが、フォームを保ち、体重を最大限に使って消耗と心拍の上昇を押さえ込みます。

 

というのも、カーブの斜度アップがあまりにもキツく、ダンシングで抜けると心拍が一気に跳ね上がるから。カーブ以外でダンシングをすると、短いスパンで現れるカーブをやり過ごす心肺を残せません。

 

自転車が倒れないギリギリまで速度を落として、がまんで登るしかないんじゃないかと思います。

 

f:id:des_esseintes:20170320180054j:image

明神峠バス停。距離的にはここで6割ほど。登りがドーンと続いているのが見えてテンションが負の方向に上がる。

 

明神峠バス停前を過ぎてカーブすると、道は風張峠のような山道に変化。ここからが三国峠ということでしょう。

 

三国峠に入ると斜度は一気に緩み、一桁台に落ちます(正確な斜度は不明)。ここまでたどり着ける脚力の持ち主ならば、実質クリアしたようなもの。

 

f:id:des_esseintes:20170320191903j:image

明神峠バス停の先は風張林道のような雰囲気。舗装も比較的良く、一気に登りやすくなる。

 

三国峠も天空感がありますが、御殿場方面を望む明神峠とは異なり、山々が連なる様子が見える、どこか荒涼とした秘境的な景色。

 

f:id:des_esseintes:20170320191848j:image

風張峠(奥多摩周遊道路)と似ているが、ほかの山が足下にいくつも見えるのが決定的な違い。明神・三国峠は並のヒルクラポイントとは高さが段違いということ。

 

ラストに斜度10%の区間がありますが、明神峠側を登り切れたなら問題にならないはず。

 

f:id:des_esseintes:20170320191922j:image

ゴール地点。足つきなしでクリア。

 

完走した感想は「今まで登った坂の中で一番過酷だった」。一言で表現するなら、明神・三国峠は「距離を延長した和田峠+風張峠」です。「あのカーブを曲がったら斜度が緩む…」などと期待するだけムダです。12〜18%が延々続きます。とにかく長く、斜度も激烈。うかつに踏もうものなら、一瞬で息が上がって足をつくでしょう。

 

その代わり、序盤こそ地味ですが、後半の景色はかなりのものです。また、もし御殿場側から登るのなら、絶対に山中湖側に降りるべきです。上掲の「パノラマ台」に行かずに苦行だけするのはもったいなさすぎる。

 

ボスを倒したあとは御殿場市内へ。 

 f:id:des_esseintes:20170320195407j:image

炭火焼きハンバーグレストラン「さわやか」御殿場店。この日は3連休の中日だったので激混みで、5時間待ち。さわやかを食べてみたいなら静岡市内の店舗まで行ったほうがいいかも…。

 

f:id:des_esseintes:20170320180110j:image

噂のげんこつハンバーグ(250g、税込み1064円)。

 

f:id:des_esseintes:20170320180121j:image

ああ〜。

飯能:高山不動尊〜天指指峠〜山伏峠【朝8時に家を出ても完走できる週末コース】

f:id:des_esseintes:20170314204358j:image

 

デスライドをしたら更新するというブログだったのですが、冬に極限に挑むと本当に死ぬ可能性があったので自粛していました。ライド自体はしているので、その中から「そこまで早起きせんでも夕方までに(たぶん)完走できる東京近郊のコース」をピックアップして紹介していきます。

 

都内ローディのヒルクラ修行場の1つ、飯能。東部池袋線で1本というアクセスの良さと峠がしこたまあるのが人気の理由でしょう。今回紹介するのは、3つの峠を巡るコースです。

 

コース

 

  • 距離:75km
  • 獲得標高:1200m
  • 難易度: ★★★☆☆
  • グルメスポット:★★★☆☆
  • 景色:★★★☆☆

 

 

1. 高山不動

 f:id:des_esseintes:20170314204542j:image

登り応えは十分。

 

一言で言えば「激坂区間がない子の権現」。中盤以降、斜度10〜12%がコンスタントに続き、終盤は15%ほどになります。ヒルクラの練習的にはこちらのほうが安定してていいかも。

 f:id:des_esseintes:20170314204350j:image

静謐な林道に沢の音が響く。

 

f:id:des_esseintes:20170314204444j:image

序盤は斜度も緩く、フォトジェニックな風景が続く。

 

道はガレ気味ですが、子の権現とちがい、車通りがほとんどありません。雰囲気も沢がある分こちらが上というのが僕個人の感想。

 

 

2. 天目指峠

 f:id:des_esseintes:20170314204647j:image

※写真は別の日に撮影したもの

 

名前が厨二病な峠。斜度は最大10%くらいで、きつい区間は8%くらいじゃないでしょうか。子の権現に近いので、デザート峠としても使えます。

 f:id:des_esseintes:20170314204740j:image

※写真は別の日に撮影したもの

 

景色等はあまり期待できませんが、ヒルクラの練習にはいい感じだと思います。

 

 

3. 山伏峠

 f:id:des_esseintes:20170314204756j:image

 

飯能と秩父をつなぐ有名な峠道。斜度はそこそこで、飯能の中では登りやすい部類だと思います。交通量が多いのがアレですが。

 

f:id:des_esseintes:20170314204817j:image

峠道にある集落が良い味を出している。

 

天目指峠から近く、子の権現〜天目指峠〜山伏峠をハシゴするのもいいでしょう。

 f:id:des_esseintes:20170314204837j:image

CAFE Kikiの「坂登り丼」(950円)

 

f:id:des_esseintes:20170314204848j:image

崩すと中にも豚肉が。

 

f:id:des_esseintes:20170314204905j:image

CAFE Kikiの「フレンチトースト・ア・ラ・モード」(800円)。これにメープルシロップをかける。ヤバイ。

 

このコースのいいところは、ローディが集うカフェとして有名な「CAFE Kiki」と焼きカレーがおいしい「ターニップ」が帰り道に登場すること。登りまくってからランチにできるので「食後にヒルクラしないと帰れない」というめんどくささがありません。子の権現の周囲を一周するようなコースであり、飽きにくいのもいいところ。

 

今回のコース上にはベーカリーや茶屋もあり、開拓しがいがありそうです。

ヒルクラで「心拍数」を限界まで上げるとどうなるのか?

「限界に挑戦したら更新する」というブログなのですが、あまり限界に挑戦していなかったのでネタがありませんでした。ロングライドネタもあるのですが、年始に走って放置していたら2月になってしまったので書きにくい…。

 

そんなわけで、今回は距離的な限界ではなく、肉体的な限界に挑戦してみた経験を記事にしてみます。上がると主観的にしんどい、「心拍数」。実際に限界まで上げるとどうなるものなのでしょうか?

 

 

実験1:限界付近で走る 

 

被験者(僕)は30代男性、170cm、62kg、学生時代に運動経験はなく、運動は苦手なタイプでしたし、今も苦手です。自転車の重量は約8.5kgで、ホイールは鉄下駄です。

 

コースと条件

 

※対象区間:表ヤビツ(コンビニスタート)

 

おなじみ、表ヤビツで追い込んでみました。ただし、フレッシュな状態ではなく、裏ヤビツを登ってダウンヒルしたあと、登り返す形で全力TTを行いました。

 

  • 距離:9.96km
  • 平均勾配:6.1%
  • 上昇高度:551m

 

結果:30分も限界付近で走ると、翌日以降走れなくなる

 

僕の最大心拍数は183、追い込んだ結果、走行時間の半分くらい、26分ほどをゾーン5(最大心拍数の95%以上)で走っていました。もちろん、走っているときのキツさも半端ないです。ゴールしたあとは息切れで30分くらい売店の前で座り込んでしまいました。それはまぁ走る前から誰でも予想できることですね。

 

こちらもうっすら予想はしていましたが、翌日以降の疲労がすさまじかったです。晴れている日は極力自転車に乗るようにしているのですが、次の日は普段より心拍数が20ほど高く、あっという間に息が切れてしまいます。こんなんとても乗ってらんないよ。

 

結局、心拍数が高い(疲労が残っている)状態は5日ほど続きました。追い込むと実生活へのダメージが大きすぎる…。 

 

実験2:最大心拍数の70%前後を維持

 

では、どれくらいのペースで登れば翌日に疲労を持ち越しにくいのでしょうか? この点を考えるために、最大心拍数の80%以下を維持してヒルクライムを行いました。

 

コースと条件

 

※対象区間:全区間

 

実験2は実験1に対する適切な比較実験にはなっていません。実験2は同行者がおり、彼に合わせる形で走りました。途中に多く停車・休憩を挟んでいます。また、コースの長さもまったく違い、「ポタライド時に心拍数を上げないように走ってみた」というのが正確なところです。

 

コースとしては表ヤビツより箱根(新東海道)のほうが過酷だと思われるので、バランスはある程度取れていて、参考にはなるとは思いますが。

 

  • 距離:47.2km
  • 平均勾配:5.7%
  • 獲得標高:1502m

 

 結果:筋肉痛は残ったけど、疲労は全体的にかなりマイルドに

 

実は実験2はまだ途中です(後日追記します)。上記のコースを走ったのが昨日で、これを書いている今日で、今日は眠気が強かったので走っていません。体幹に筋肉痛が残っていますが、走ろうと思えば走れる感じではあります。明日以降、疲労が残っていないかで、心拍数を制限する走り方に意味があるかがわかるでしょう。

 


2017年2月19日追記:自分の場合、心拍数より「踏まない」ほうが大事

 

 心拍数を抑えて走った翌週は、心拍数が上がりやすいということもなく、ふつうに走れました。

 

もともと踏むほうが身体にダメージが残りやすかったので、1週間、心拍数は気にせず、一切踏まずに回すペダリングを続けてみると、これが体感で一番疲労が残りにくかったです。心拍数は80%くらいが多かったかな。コースはアップダウンのある平坦です。あれこれ試した感じでは、踏まないなら170程度まで上げても翌日への影響はあまりなかったです。

 

結論としては、自分の場合踏まないようにペダリングをして、心拍数は170強までなら気にしない、という走り方が疲労低減のためにはベストのよう。

 

なお、昨日子の権現(斜度28%のクランクのある飯能市の激坂)を登ったら最大心拍数を更新、193まで上げられました。90%で173なので踏まないならレッドゾーンぎりぎりくらいまではいける、ということなのかも。

 


ちなみに、YouTubeに上がっているヒルクライムレースの動画を見ると、平坦に近いところでは心拍数150〜160、斜度7%くらいになると170〜180くらいで走っていました。

 

 

ブルベやキャノンボール(東京〜大阪間570kmを24時間以内に走る個人トライアル)などをやっている人がどれくらいのペースで走っているのかも知りたいところです。こっちのほうがポタライド好きやロングライダーには参考になると思うのですが、公開している人はほとんどいないですね。

 

 

なんでこんな実験してるの?

 

 

今回、こんなことをやってみたのは「ロングライドで峠にぶち当たったときに、心拍数いくつで走ればいいのか?」という疑問があったからです。平坦は何となくゾーン3〜4(心拍数の65〜80%)で走れば効率的というのがわかっていたのですが、峠はひとつひとつ性格が異なるため、どれくらいで走るかの基準を決めあぐねていました。全力で登れば速く登れますが、連日走るようなライドをしたいので「翌日に疲労が残らない峠の登り方」が知りたいんですよね。

 

そこで目をつけたのが心拍数でした。僕はパワーメーターを持っていないので、走行中に疲労を見積もれる数値は心拍数しかありません。心拍数は主観的なキツさに結びついており、ライドを継続するか否かの体感的な指標にもなっていると思います。そのため、心拍数ベースで走り方を考えておけば、数百〜千数百kmを走るような場合には便利だと思ったのです。

 

レース目的でトレーニングしている人は、LT値付近で走ればいいのでしょうが、コースごとに距離も違うし、走る人のレベルによって感じる疲労も大きく変わるロングライドを効率的に走る具体的な方法は、検索してもあまり見つかりませんでした。というか、ロードバイクの効率的な走り方を説明した記事ってだいたいレース目線なんですよね。レース目的だと翌日の疲労ってたぶん重要じゃないので、ロングライドする際の参考にはなりにくい。

 

なので、自分なりに試してみて、使いやすい走り方を見つけようというのが今回の実験を行った理由です。2回違った走り方をしてみた結果として、最大心拍数の75%くらいを維持するように走るのが現実的っぽい感じがします。来週以降、これも試してみるつもりです。

 

寒くてエクストリームなライドはしにくい日が続きますね。暖かくなってほしい…。

 

【ミニベロで箱根を登る】東京〜箱根間223km往復ライド

愛車のBianchi Pisa Sport Drop(ドロップハンドルのミニベロ)で以下のコースを走破しました。走行距離は223km、獲得標高1585mです。年末進行で頭がおかしくなりそうだったので、すべてを忘れられる激しいライドがしたかったんじゃ。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=8b30ddda97b0f405259e98ef00d74dea

目的地は芦ノ湖。前々から行ってみたかったものの、ミニベロで箱根峠を登り切れる気がせず、ずっと見送りになっていました(企画時点での1日の最高獲得標高は約1200m)。

僕はこのミニベロで平坦コース215km(東京〜箱根湯本往復)を走破していますが、この機に箱根峠(新東海道)をプラスして距離でも獲得標高でも今までで最高のライドをすることにしました。

常時向かい風の東京〜箱根湯本

出発地点は東京都文京区。

朝4時に自宅を出発。1時間強で神奈川との県境、六郷橋に到着。しかし、そこから先は向かい風。

「弱ペダ界の修造」と個人的に呼んでいる石垣クゥン

そうだよ! どうせ車通りが多くて信号もそれなりにあるから、速度はそんなに出せないし。

18時間目を覚まさないでおいてください。「自転車はメンタルなスポーツ」ってへるはんさん(ロードバイクブログの偉い人)が言ってた。自分をコントロールすることが自転車の本質なのは間違いない。

ここで踏むと、後でこうなるからね。横浜〜戸塚間は微登り基調なので、時速20km/hくらいでじりじりと進みます。湘南海岸まで行けば、防砂林で加速できるはず。

…でも結局、箱根湯本まで向かい風は変わらず。

10時過ぎ、国府津(こうず)のローソンで早めの昼食休憩。予定ではこの時間に小田原で休憩する予定でしたが、この向かい風では無理。なにより、胃が固形物を受け付けなくなり始めていたので、さっさと昼食は摂っておきたかったのです。

斜度二段階上昇! 最初から鬼畜と化していた箱根峠先輩

箱根湯本駅

小田原〜箱根湯本は休憩なし。写真のみ撮影してすぐに登り始めました。冬のナイトライドは極力避けたいこと、向かい風で遅れていることを踏まえて、全力ヒルクライムを決意。たらたら登っていると、すぐに暗く、寒くなってしまいます。

登りスタート地点。ここから先は芦ノ湖まで写真なし

東海道はまず4%程度の登りでスタート。観光バスや自動車が多く通る上に道幅も狭く、ぼんがぼんが肩をかすめていきます。「なにチンタラ走ってんだよ^^」と言われているようで、精神的にかなりキツい。斜度が相対的に緩いところはシッティング、インナーローで速度を維持できない斜度になったら、ギアを3つ上げてダンシング、一定の速度を維持。本当はケイデンスを一定にしたいんだけど、リアスプロケットは12–25T、脚力が優れているわけでもないので無理!

東海道の最高標高点は874m。体感で大平台辺りから1回目の斜度アップが始まります。標高約400mの宮ノ下まで7%前後が続いたと思います(Garminを持っていないので正確な斜度は不明)。

鬼畜なのはここから、小涌谷から斜度が一気に増加。壁というほどではありませんが、顔と斜面が明らかに近い(斜度10%前後?)。しかもこの状態が7kmほど続きます。

約13kmで約870mを登る新東海道。きついのはわかっていたので、新東海道に入るまでは一切踏まず、脚を溜めていました。ありがとう、石垣クゥン!

しかし、登るにつれて脚から力が着実に失われていくのがわかります。脚が枯れた感じがしたら、補給食のウィダーinゼリーを飲みます。何か口にしないと、心より先に身体が折れそうです。

個人的に、マァナミィのこの台詞は真理じゃないかと。負荷を上げようとすると、身体のほうが無意識に抵抗して痛みを感じたりする。それから心が折れるというメカニズム。

だと思うので、心の御堂筋を起動してザクゥボディを叱咤激励。18時間寝てろと言ったな? あれは嘘だ。

スタート地点から最高到達点まで約78分、時速は10.8km。新東海道では大勢のトレイルランナーとすれ違う。看板の奥に写っている人もトレイルランナー。機材に頼っている時点ですでに負けている感。

そして最高到達点へ。荒涼とした風景で自分が普段暮らしている海抜0mの世界からすると、異世界。こういう光景が見たかったんだよ!

脚は綺麗にすっからかんになり、ほうほうの体で芦ノ湖に降ります。

ようやく見えた芦ノ湖

芦ノ湖が美しすぎた。仮に電車や車で来たら、芦ノ湖はここまで綺麗だっただろうか?

僕はある種の「苦行」を越えないと見れないものがあると思っていて、無性に過酷なことをしたくなるときがあります。業ですね。

スポーツの道具でありながら移動手段も兼ねているスポーツ自転車だからこそ、こんな非合理で強烈な体験ができるというのは、マンガ『のりりん』で言われている通り。その快感を知った瞬間に坂シャブとか自走お姉さんが生まれるんじゃ。

今までのライドで一番近くに富士山が見えます。遠巻きに見るだけだった富士山にどんどん近づけているのがとても嬉しい。いずれは富士山も自走で登りたい。シャブ漬けペダル。

湖畔で売ってた栗どら焼き。「箱根山」の文字を食べると、箱根を倒した味がした。

廃仏毀釈で失われたそうだが、以前は芦ノ湖の周囲には石仏が多くあったとのこと。その名残に「賽の河原」という名がつけられ、史跡になっている。クトゥルフ的に考えると、芦ノ湖がルルイエとつながっている可能性が微レ存?

栗どら焼きを食べ、史跡「賽の河原」を見学。延々苦行にいそしむ自転車乗りが訪れる場所に「賽の河原」があるって最高ですね

ダウンヒル旧東海道を選択、交通量が少ないので東京側から箱根越えをして静岡方面に行くならこちらを通ったほうがいいのかも。

帰路は横浜まで追い風。補給で多少復活した脚を使って加速し、20時過ぎに帰宅。ライド時間は16時間超、平均時速は18.6km/hでした。

さすがにこれ以上のライドはきつい

愛車・Pisa Sport Dropは自転車通勤用に購入したため、購入時にはここまでのロングライドをするとは思っていませんでした。確かにやろうと思えばできるんだけど。

というか、ドロップハンドルがすごい。姿勢を変えられるお陰で走行性に劣るミニベロでも200kmとか走れているので、「クロスバイクを買ってロードバイクを買うか迷っている人」はハンドルを交換すれば、出費を抑えてロングライドにできるかと。

閑話休題。僕は東海以西にあまり行ったことがないので、そっちに行ってみたい。しかし、東京から西に走ると山岳にぶちあたります。箱根然り、柳沢峠然り。ミニベロでは速度的にそれらを越えるのが厳しい。

というわけで次は清く正しくロードバイクで自分の限界に挑戦するつもりです。