東京デスライド

自転車で「自分的に限界ギリギリ」のライドをしたら更新します。

絶品梅ジュースと激坂。“日本のチロル” 長野県・遠山郷を行く

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遠山郷・下栗の里の全景。“日本のチロル”とも呼ばれるが、イタリアの山岳地帯とは違った味がある。

 

東京→名古屋360kmを走った真の理由は、愛知に住んでいるローディ・まっと氏と自転車で遊び回る「最高の夏計画」。彼が泊めてくれると言うので、彼の家を起点に愛知近郊で爽やかな夏を過ごすことにしたのです。

 

LINEで計画を練り、行き先はスムーズに決まりました。

 

ぼく「まっと家→乗鞍って226kmか。わんちゃん1日で行けるのでは」

まっと「226kmで山込みとかまだそんな脚ねーよwww」

ぼく「٩( 'ω' )و」

 

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車から南アルプスの山々が見えてテンション爆上げ。

 

ツール・ド・中部をやる計画は否決。トランポであちこちの山を攻めることになりました。初日の行き先は、“イタリア・チロル地方の日本版”と言われる、長野県・遠山郷。愛知→静岡→長野と新東名高速を使って3県を跨ぎ、山岳地帯を3時間ほどかけてやっとたどり着けました。車でも3時間かかる山道を自走とか、実際やったら何時間かかったんでしょうかね。

 

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スタート地点は、道の駅・遠山郷

 

コースはシンプル。道の駅・遠山郷を起点に絶景ヒルクラ、あとはするっとダウンヒルをして、道の駅併設の温泉で汗を流すだけ。

 

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“脚湯”もあり。「脚」という字を使っているのは、これを作ったのが愛知県のサイクルショップ「まるいち自転車」さんだからとのこと。「人生は自転車なんだよ」がいい味出してる。

 

道の駅で自転車を組み立てていると、地元サイクリストの方に声をかけられました。「自転車で遠山郷を訪れる人が増えてるんだ!」と言うために写真を撮らせてほしいとのこと。もちろんOKですよー。

 

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統一感のない、古くさい町並みから滲み出る田舎感が逆にいい。「みさやま祭」というノボリが出ていた。お祭りに合わせて泊まるのも楽しそう。

 

秋葉街道沿いの古い町並みを駆け抜け、すぐに山道へ。

 

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遠山川にかかる古びたコンクリートの橋を渡ると、絶景ポイント「下栗の里」へと上がる道の始まりです。

 

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写真だと平坦に見えますが、斜度10〜15%のオンパレード。

 

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下栗の里は、トップ画像のようなワインディング+段々畑が残る、山間部の古き良き村という感じ。今回は、それをきちんと登ってから絶景を見ましょうというのが趣旨。

 

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…なんだけど、斜度はやっぱり10〜15%、風張林道並みのどぎつさです。

 

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道の駅でお話しした地元サイクリストの方によると、「今回走るコースは上級者向け」とのこと。慣れていない人は、別のゆるい坂を登って、上から眺めるものなんだそう。まっと氏は前日まで仕事、ぼくは前々日に東京→名古屋360kmを走ったという状態で、完全に遠山郷をナメていた形。ボコられるのも止むなし。

 

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下栗の里内を登りきったところにある食事処「いっ福」。話好きのおばちゃんが迎えてくれます。 

 

そんなクソザコナメクジ2人の前に救世主が!

 

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サイクリスト限定で100円で振る舞われる、食事処「いっ福」の梅ジュース。氷砂糖とお酢に梅を漬けたもので、ダダ甘にもかかわらず非常に飲みやすく、疲労が一気に回復。

 

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急勾配と暑さでやられていたのでざるそばを頼んだのですが、500円でこのボリューム。都市部では味わえない、新鮮な野菜の暴力! 「その季節のおいしいものをたくさん食べてほしい」とは、店主のおばちゃんの言。

 

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いっ福は、農家と山小屋が合わさったような不思議な雰囲気。テレビや雑誌などでも取り上げられているそうです。

 

おばちゃん「ちょっと前に名古屋のほうから高校生の子たちが自転車でここまで来たんだけど、山道で疲れちゃって動けなくなって、車で近くの駅まで送っていってあげたことがあったのよ。若い子って無鉄砲ですごいねぇ」

 

こんな話をされたのですが、我々も当初は愛知から自走する計画を立てており、基本的に高校生と同レベルの企画力ということが明らかになりました。

 

十分に疲労を回復したあとは、山道を往復30分ほど歩いて絶景写真を撮り、下栗の里の先にある「しらびそ峠」に向かいます。

 

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この日のしらびそ峠は霧。

 

かいつまんで言うと、今まで登った山の中で一番キツかったです。雰囲気は大弛峠が一番近く、視界が開けず、ハイカーや登山者が行くような山道です。斜度は下栗の里から据え置きで、10〜15%を基調にワインディングでは20%を超える感じ。しかも、距離は13km。下栗の里も含めると、21kmで1,500mUPすることになりますが、これは富士山スカイラインなどに近いコースプロファイル。しらびそ峠のほうがポイントポイントの斜度がきついため、苦行度はこちらがかなり上でしたが。

 

長野をナメてはいけない。絶対に、絶対にだ。

 

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最後に12%ほどの直線激坂が登場。

 

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クライマー体型のまっと氏も脇がガバガバになっており、ここまでの辛さが伝わるのではないでしょうか。

 

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おまけに曇っていて目当ての南アルプスの山々は拝めず。

 

ヒルクライム的にはボコボコにされた感しかありませんが、夏休み1日目のアドベンチャーとしてはとても楽しかったですね。曇っているときのヒルクライムは写真映えしませんが、友人と会話しながら登るなら、そんな残念っぷりもいい話のタネになりますしね。