東京デスライド(旧)

自転車で「自分的に限界ギリギリ」のライドをしたら更新します。

4泊5日で「536km走って10,000m登るために買ったアイテム」まとめ

f:id:des_esseintes:20170507210701j:image

ホイール、フレームバッグ、サドルバッグを新調。撮影場所は今回のツーリング先の1つ、長野県・ビーナスライン

 

GWに4泊5日で自転車旅行をしました。総走行距離は536km、獲得標高10,293mでした。それなりに過酷な旅であり、いつもと同じ装備で走り切れるとは思えなかったので、パーツやウェア、サイクルギアを買い足しました。今回はこの旅のために買ったものを紹介します。

 

カンパニョーロ・シャマルミレ

 

f:id:des_esseintes:20170507205633j:image

マットブラックのリムときしめんスポークがG3組みされたシャマルミレのリアホイール。ひたすらかっこよく、次のフレームはこれに合わせてマットブラックにすることが決定。

 

鉄下駄ホイール(RS-500)からカンパニョーロのアルミハイエンドホイール・シャマルミレに換装しました。タイヤ・チューブ込みで16万円と高い買い物でしたが、それだけの価値はありました。

 

詳細なレビューは別途書きますが、ホイール換装なしでは今回のコースは走りきれなかったと思っているほどです。

 

確認できた効果は以下の通り。なお、タイヤもブリジストン・エクステンザ(23c)→コンチネンタルグランプリ4000 sII(25c)と換装しており、ワイド化の影響も含まれています。

 

  • 巡航速度の向上:山岳コースで巡航速度プラス約2km/h
  • 剛性の向上:ダンシングを多用できるようになり、疲労分散につながった
  • 反応性の向上:加速が非常にスムーズになり、走行中のストレスが低減された
  • 制動性の向上ダウンヒルの安定感向上に大きく寄与するとともに、手の疲労低減につながった

 

シャマルミレは総合力に優れたホイールだと思います。ヒルクライムでは同ランクで剛性に特化したフルクラム・レーシングゼロナイト、もっとも軽量なシマノ・WH-9100 c24(デュラエース)に劣るのではないかと思われますが、重量と剛性のバランスが取れているため、あらゆる状況で走りを底上げしてくれます。

 

上述した効果は、全体的な疲労低減につながりました。シャマルミレに換装する前は、獲得標高1,500m以上のコースを走ると翌日に疲労が残っていましたが、換装後は2,000mh走っても一晩眠ればふつうに走れるようになりました。

 

こうした性能面以外にも、ホイール換装は自転車の楽しさにも直結するのではないかと思います。シャマルミレに履き替えたあと、バイクが自分の思うがままに動くようになり、走る楽しさも増しました。

 

エンジョイ勢にこそホイール換装は大いにおすすめできるというか、ある程度の乗るつもりならさっさと換えたほうが楽しめると思います。

 

SHAMAL MILLE C17 shimano | RIOGRANDE

 

オルトリーブ・サドルバッグL

 

f:id:des_esseintes:20170507211007j:image

 

衣類や電子機器を収め、風雨から守るために、ある程度の容量がある完全防水のサドルバッグが最低1つは必要です。僕は無難にオルトリーブのLサイズをチョイス(6,600円+税)。今回の旅行では一度雨に遭いましたが、浸水することはありませんでした。

 

容量は2.7Lであり、以下のような身の回りのものはこれ1つにすべてまとめていました。

 

  • 室内着一式(長袖Tシャツ、下着、ハーフパンツ、靴下)
  • 充電器具一式(USBハブ、iPhoneバッテリーチャージャー、USBケーブル×4、モバイルバッテリー)
  • パンク修理セット一式(チューブ×2、CO2ボンベ×2、インフレーター×1、タイヤレバー、携帯工具)
  • 眼鏡&コンタクトレンズ一式
  • タオル、ビニール袋などのその他必需品

 

すでに多くの人が使っている製品ですが、多くの場合で妥当な選択となる汎用性の高い製品だと思います。

 

サドルバッグ|ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International

 

モンベル・トライアングルバッグM

 

f:id:des_esseintes:20170507211132j:image

 

モンベルの布製フレームバッグ、特に防水ではない代りに値段も2400円(税抜)と安価。パッケージされている補給食は濡れても問題ないため、すべてこの中に。こういった選択ができるのも、完全防水で大容量ながら安価なオルトリーブのおかげですね。

 

サイクルジャージのポケットに入れることもできましたが、こちらに入れたほうがスマートにまとまるので買って正解でした。

 

モンベルのサイクルギア全般に言えることですが、防水でない製品は非常に安価で「取りあえず使ってみたい」なら買いです。だいたいは必要十分な性能があり、使い続けられると思います。

 

フレームバッグは優先度が低いケースが多いと思うので、この製品は逆に有力な選択肢になるでしょう。

 

モンベル | オンラインショップ | トライアングルバッグ M

 

Shimano・Advancedグローブ

 

f:id:des_esseintes:20170507211445j:image

 

f:id:des_esseintes:20170507211456j:image

 

夏用のグローブ(4,000円+税)。コンフォート系ではなくレース用の製品です。緩衝材もりもりのモデルは地面からの感触が失われそうで嫌だったため、敢えてこの製品を選択。

 

一見薄手で衝撃吸収などにはほとんど効果がなさそうなのですが、荒れた道のダウンヒルでも手へのダメージを確実に軽減してくれました。エンデュランス系のカーボンフレームなら、こういった製品で十分なのかも。

 

自転車に乗り始めた去年の夏はグローブを使用していなかったのですが、さっさと買っておいたほうがよかったと思いました。地味ながら、今回評価が高かった製品です。

 

Advanced グローブ - グローブ - サイクリングウェア - ライフスタイルギア - SHIMANO

 

モンベル・ジオライン

 

 モンベル | オンラインショップ | ジオライン クールメッシュ タンクトップ Men's

 

モンベル | オンラインショップ | ジオライン クールメッシュ ブリーフ Men's

 

僕はレーパンを履かないので、上下セット(タンクトップとブリーフ)で購入。汗抜けが非常に良く、サイクルジャージの下に着るとより快適に過ごすことができます。評判通り高性能な製品で大満足。

 

夏用は冬用に比べて上2,000円(税抜)、下1,600円(税抜)と格段に安いです。その割に効果は体感しやすいのでおすすめ度はかなり高いです。

 

モンベル・WIC.サイクル ショートソックス

 

今まではユニクロのソックスだったのですが、サイクリング向けソックスが気になったので購入。サイクルウェアは全体的に値段がおかしく手が出しにくいのですが、この製品は1,600円(税抜)とまだ買いやすい価格設定なのも試してみる気を後押し。

 

ふつうのソックスとの違いはフィット感です。かなりきつめで、苦しくはありませんがとてもぴっちりしています。

 

サイクルソックスの良さを言葉で表すのは難しいのですが、ぴっちりしていないソックスは強くペダリングするとソックスがズレることがありますが、サイクルソックスではそうした現象は起こりにくくなっています。

 

これもかなり地味な製品ですが、強く踏むことが多い山岳ロングライドではそれなりに意味があったように感じています。

 

モンベル | オンラインショップ | WIC.サイクル ショートソックス

 

まとめ

 

いろいろ買っていますが、高いのはホイールだけです。というか、ホイールにお金をかけるためにほかは安価な製品にしています。すべてのギアを最高性能の製品で揃える必要はありませんが、目的に応じてハイエンドを買うべき部分もあります。僕は明神・三国峠を登った経験などから、山岳ロングライドには高性能なホイールが必要不可欠と判断しました。

 

風張林道を超える魔境「明神・三国峠」を登ってきた - 東京デスライド

 

結果、別にクライマー体型でもありませんが、1日平均2,000mUPしてあちこちで絶景を眺めることができました。身も蓋もない話ですが、鉄下駄→ハイエンドへの換装は所有欲を満たし、走力を高め、その上でふだん行けないところに行けてしまうという自転車ならではの楽しみを加速させる、もっともコスパのいい投資先だと思いました。

 

その他で性能重視で購入したのはオルトリーブのみ。それ以外はアッディショナルなアイテムとして、最低限のスペックがあればOKと判断。値段を基準に購入しました。

 

自転車趣味はとにかくお金がかかるため、優先順位を決めるのは富豪でもない限り必須かなぁと思います。なお、この記事を読んだ石油王、イグジットしたITベンチャーのCEO、画商などの方は、今回諦めざるを得なかったアピデュラのフレームバッグをよろしくお願いします。