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東京デスライド

自転車で「自分的に限界ギリギリ」のライドをしたら更新します。

【ミニベロで箱根を登る】東京〜箱根間223km往復ライド

愛車のBianchi Pisa Sport Drop(ドロップハンドルのミニベロ)で以下のコースを走破しました。走行距離は223km、獲得標高1585mです。年末進行で頭がおかしくなりそうだったので、すべてを忘れられる激しいライドがしたかったんじゃ。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=8b30ddda97b0f405259e98ef00d74dea

目的地は芦ノ湖。前々から行ってみたかったものの、ミニベロで箱根峠を登り切れる気がせず、ずっと見送りになっていました(企画時点での1日の最高獲得標高は約1200m)。

僕はこのミニベロで平坦コース215km(東京〜箱根湯本往復)を走破していますが、この機に箱根峠(新東海道)をプラスして距離でも獲得標高でも今までで最高のライドをすることにしました。

常時向かい風の東京〜箱根湯本

出発地点は東京都文京区。

朝4時に自宅を出発。1時間強で神奈川との県境、六郷橋に到着。しかし、そこから先は向かい風。

「弱ペダ界の修造」と個人的に呼んでいる石垣クゥン

そうだよ! どうせ車通りが多くて信号もそれなりにあるから、速度はそんなに出せないし。

18時間目を覚まさないでおいてください。「自転車はメンタルなスポーツ」ってへるはんさん(ロードバイクブログの偉い人)が言ってた。自分をコントロールすることが自転車の本質なのは間違いない。

ここで踏むと、後でこうなるからね。横浜〜戸塚間は微登り基調なので、時速20km/hくらいでじりじりと進みます。湘南海岸まで行けば、防砂林で加速できるはず。

…でも結局、箱根湯本まで向かい風は変わらず。

10時過ぎ、国府津(こうず)のローソンで早めの昼食休憩。予定ではこの時間に小田原で休憩する予定でしたが、この向かい風では無理。なにより、胃が固形物を受け付けなくなり始めていたので、さっさと昼食は摂っておきたかったのです。

斜度二段階上昇! 最初から鬼畜と化していた箱根峠先輩

箱根湯本駅

小田原〜箱根湯本は休憩なし。写真のみ撮影してすぐに登り始めました。冬のナイトライドは極力避けたいこと、向かい風で遅れていることを踏まえて、全力ヒルクライムを決意。たらたら登っていると、すぐに暗く、寒くなってしまいます。

登りスタート地点。ここから先は芦ノ湖まで写真なし

東海道はまず4%程度の登りでスタート。観光バスや自動車が多く通る上に道幅も狭く、ぼんがぼんが肩をかすめていきます。「なにチンタラ走ってんだよ^^」と言われているようで、精神的にかなりキツい。斜度が相対的に緩いところはシッティング、インナーローで速度を維持できない斜度になったら、ギアを3つ上げてダンシング、一定の速度を維持。本当はケイデンスを一定にしたいんだけど、リアスプロケットは12–25T、脚力が優れているわけでもないので無理!

東海道の最高標高点は874m。体感で大平台辺りから1回目の斜度アップが始まります。標高約400mの宮ノ下まで7%前後が続いたと思います(Garminを持っていないので正確な斜度は不明)。

鬼畜なのはここから、小涌谷から斜度が一気に増加。壁というほどではありませんが、顔と斜面が明らかに近い(斜度10%前後?)。しかもこの状態が7kmほど続きます。

約13kmで約870mを登る新東海道。きついのはわかっていたので、新東海道に入るまでは一切踏まず、脚を溜めていました。ありがとう、石垣クゥン!

しかし、登るにつれて脚から力が着実に失われていくのがわかります。脚が枯れた感じがしたら、補給食のウィダーinゼリーを飲みます。何か口にしないと、心より先に身体が折れそうです。

個人的に、マァナミィのこの台詞は真理じゃないかと。負荷を上げようとすると、身体のほうが無意識に抵抗して痛みを感じたりする。それから心が折れるというメカニズム。

だと思うので、心の御堂筋を起動してザクゥボディを叱咤激励。18時間寝てろと言ったな? あれは嘘だ。

スタート地点から最高到達点まで約78分、時速は10.8km。新東海道では大勢のトレイルランナーとすれ違う。看板の奥に写っている人もトレイルランナー。機材に頼っている時点ですでに負けている感。

そして最高到達点へ。荒涼とした風景で自分が普段暮らしている海抜0mの世界からすると、異世界。こういう光景が見たかったんだよ!

脚は綺麗にすっからかんになり、ほうほうの体で芦ノ湖に降ります。

ようやく見えた芦ノ湖

芦ノ湖が美しすぎた。仮に電車や車で来たら、芦ノ湖はここまで綺麗だっただろうか?

僕はある種の「苦行」を越えないと見れないものがあると思っていて、無性に過酷なことをしたくなるときがあります。業ですね。

スポーツの道具でありながら移動手段も兼ねているスポーツ自転車だからこそ、こんな非合理で強烈な体験ができるというのは、マンガ『のりりん』で言われている通り。その快感を知った瞬間に坂シャブとか自走お姉さんが生まれるんじゃ。

今までのライドで一番近くに富士山が見えます。遠巻きに見るだけだった富士山にどんどん近づけているのがとても嬉しい。いずれは富士山も自走で登りたい。シャブ漬けペダル。

湖畔で売ってた栗どら焼き。「箱根山」の文字を食べると、箱根を倒した味がした。

廃仏毀釈で失われたそうだが、以前は芦ノ湖の周囲には石仏が多くあったとのこと。その名残に「賽の河原」という名がつけられ、史跡になっている。クトゥルフ的に考えると、芦ノ湖がルルイエとつながっている可能性が微レ存?

栗どら焼きを食べ、史跡「賽の河原」を見学。延々苦行にいそしむ自転車乗りが訪れる場所に「賽の河原」があるって最高ですね

ダウンヒル旧東海道を選択、交通量が少ないので東京側から箱根越えをして静岡方面に行くならこちらを通ったほうがいいのかも。

帰路は横浜まで追い風。補給で多少復活した脚を使って加速し、20時過ぎに帰宅。ライド時間は16時間超、平均時速は18.6km/hでした。

さすがにこれ以上のライドはきつい

愛車・Pisa Sport Dropは自転車通勤用に購入したため、購入時にはここまでのロングライドをするとは思っていませんでした。確かにやろうと思えばできるんだけど。

というか、ドロップハンドルがすごい。姿勢を変えられるお陰で走行性に劣るミニベロでも200kmとか走れているので、「クロスバイクを買ってロードバイクを買うか迷っている人」はハンドルを交換すれば、出費を抑えてロングライドにできるかと。

閑話休題。僕は東海以西にあまり行ったことがないので、そっちに行ってみたい。しかし、東京から西に走ると山岳にぶちあたります。箱根然り、柳沢峠然り。ミニベロでは速度的にそれらを越えるのが厳しい。

というわけで次は清く正しくロードバイクで自分の限界に挑戦するつもりです。